2005年販売台数15位 デミオ
メーカー名:マツダ
2005年のデミオの販売台数は67,055台。
日本国外ではMazda2のネーミングで販売される。欧州での使用状況に合わせ、高速操縦安定性と空力の改善が開発の主眼とされた。
初代の「広く実用的なコンパクトカー」としてのコンセプトを継承しながらも、「急造車」の初代からエンジン・プラットフォームを一新し、日本国外での市場競争力を確保した。
初代フェスティバ以来の旧小型車用プラットフォームの使用をやめ、17年ぶりにフォードと共同開発した新世代小型車用プラットフォームである、マツダ・DYプラットフォームを使用している。初めてフォード・フィエスタとプラットフォームが共通化された。
エンジンは先代と同じく1,300ccと1,500ccの二種類だが、いずれも新開発の「MZR」系エンジンに一新されている。可変バルブタイミング仕様DOHC・後方排気レイアウトを採用し、エンジン特性改善や燃費・環境対策を図っている。駆動方式は前輪駆動のほか、日産自動車より供給されるe-4WD方式の四輪駆動が途中から設定された。
ボディは先代の機能主義を継承しながら、欧州での必須用件となる空力の改善を優先して設計されている。スタイリングはマツダが統一戦略として打ち出したスポーティなものとされ、フロントグリル、ボンネット形状などのモチーフは上位クラスの同車との共通性を持たせている。
リアコンビネーションランプは縦型から横型に変更された。車体後部の車名エンブレムは、アテンザ、アクセラ等と同様な斜体のレタリングを用いたDemioに変更された。
2005年の改良点など
4月13日:マイナーチェンジ。
フロントバンパー・グリル、ヘッドランプ、リアバンパーのデザインを一新し、一部内装デザインの変更が行われた。スポルトのみ専用デザインのフロントグリルが与えられた。
機関系では、それまでの油圧パワーステアリングから、電動パワーステアリングに変更され、スロットルも電子制御化している。これらの改良を受け、燃費性能が向上され「平成22年度燃費基準+5%」を達成。星が四つの低公害車両となった。
12月19日:伊東美咲プロデュースの特別仕様車「Casual-Stylish”M”」を発売。
「Casual Aeroactive」をベースに、アドバンスドキーレスエントリー&スタートシステム、オーディオ(AM/FMラジオ+CD)、14インチタイヤ&フルホイールキャップなどを装備しており、伊東自身のサインが入った本革製キーケースも付く。なお、メーカーオプションとしてディスチャージヘッドランプや15インチタイヤ&アルミホイールを装備した「Sパッケージ」も設定された。