2005年販売台数8位 パッソ
メーカー名:トヨタ
2005年のパッソの販売台数は87,956台。
ダイハツ工業との共同開発による車種で、企画は主にトヨタ、開発と生産は主にダイハツによって行われている。そのため、ダイハツ・ブーンとはバッジエンジニアリングによる双子車ではあるが、OEM関係にはない。
初代ヴィッツより短い全長ながら室内が広くなっている。ただし、前突時にパワートレインを逃がすため、前席床面が傾斜しているなど、この数値を鵜呑みにできない部分もあり、居住性ではヴィッツに分がある。最小回転半径は一般的な軽自動車と同レベルの4.3mを実現し、取り回しの良さに優れる。
また、フロアシフト、レバー式パーキングブレーキを採用しているヴィッツに対して、コラムシフト、足踏み式パーキングブレーキを採用しているため、運転席と助手席との間にバッグ等を置ける空間が生まれたほか、ダッシュボードにも、財布、携帯電話などの小物を収納できるスペースがあるなど、より女性ユーザーを意識した造りとなっている(一般的に女性は服のポケットに小物を入れず、バッグに入れて持ち歩くことが多いため)。
翌年に発表された2代目ヴィッツが5ナンバーサイズぎりぎりの全幅1,695mmに拡大されたため、車幅がそれより3cm狭いパッソがトヨタ車のエントリーモデルとしての地位をヴィッツから受け継いだ形となっている。なお、ダイハツからはブーンとして発売されている。
エンジンは新開発のダイハツ製1KR-FE型直列3気筒DOHC12バルブ 989 cc 自然吸気エンジン、またはダイハツ製K3-VE型直列4気筒DOHC16バルブ 1,297 cc 自然吸気エンジン ( FF ) になる。
トランスミッションは全てコラムシフトの4速ATとなる(カスタマイズカーのTRD Sports Mは、フロアシフト4速ATと5速MTになる)。
2005年の改良点など
4月27日:「1.0X」をベースに、ディスチャージヘッドランプ、電動格納式リモコンカラードドアミラー、運転席シート上下アジャスター、プラズマクラスター、ルーフアンテナ(可倒式)を装備し、グレーの専用シート表皮を採用。ボディカラーにブラックマイカメタリックを追加設定した特別仕様車「X HID Limited」を発売。
12月5日:一部改良。
ボディカラーのブラックマイカメタリックを拡大設定した他、キーフリーシステムの電子カードキーの防水化、フロントシートのヘッドレストのデザイン変更、ディスチャージヘッドランプにはオートレベリング機能、ハロゲンヘッドランプにはマニュアルレベリング機能をそれぞれ追加した。特別仕様車の「X HID Limited」には、車内を清潔に保つプラズマクラスター(シャープの登録商標)を追加するなど、改良を行った。