2009年販売台数7位 フリード
メーカー名:ホンダ
2009年のフリードの販売台数は79,525台。
モビリオとモビリオスパイクを統合した後継モデルとして「運転しやすいサイズでなおかつ室内空間にもゆとりあるコンパクトミニバン」を求めており、ミドルサイズミニバンでは少々大きすぎると考えている顧客をターゲットにして開発された。
ベースとなる3列シート仕様(7人乗り: 2列目キャプテンシート、8人乗り: 2列目ベンチシート)と、2列シート仕様の「FLEX」(5人乗り)がある。スタイルは、ヨーロッパの路面電車を連想させるユニークなものから一転、同社上級車種のエリシオンに似たフロントデザインなど、機能的かつシンプルな、実寸以上にゆとりを感じさせるデザインとなった。
プラットフォームは、2代目フィットのものをベースに前輪以降のフロアパンを新規開発している。フィットやモビリオ などとは異なり、燃料タンクを2列目下に設置しているため、背の高い荷物を収納するためのシートアレンジはできないが、1列目のシート下に空間が生まれ、2列目乗員の足元スペースが広がった。モビリオに対し、全長を145mm延長したことに加え各部寸法の見直しにより室内長は190mm延長され、全幅の10mm拡大と相まって居住性を向上(特に3列目)した。2列目床高さを15mm低くし、Bピラーの位置を適正化することによりスライドドアの開口幅を30mm拡大し、2・3列目の乗降性も向上した。 3列目シートは、3代目ステップワゴンのシートを改良したもので、モビリオの2人掛けから3人掛けに拡大され、格納方法を5:5分割左右はね上げ式にし、また軽量化をしたため格納が容易にできるようにした。
2009年の改良点など
3月11日: ミニバンの需要が高いインドネシアの四輪車生産販売合弁会社である「ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター」が、2009年6月よりフリードの生産・販売を開始すると発表した。
5月21日:一部改良がおこなわれる。
全車にマップランプと左右のグラブレールが追加され、7人乗り仕様(G系列)の2列目キャプテンシートのシートスライド量が、40mm増加される。「FLEXエアロ」には、ディスチャージヘッドライトとハーフシェイド・フロントウインドウも追加される。
「G」、「Gエアロ」、「FLEX」には、従来の各パッケージにタイプ別に人気が高かった以下の装備を追加した新グレード「ジャストセレクション」が設定される。
「G」では従来の「Lパッケージ」にディスチャージヘッドライトとマイクロアンテナが追加された。
「Gエアロ」では従来の「Lパッケージ」に15インチアルミホイールとハーフシェイド・フロントウインドウが追加された。
「FLEX」では従来の「Fパッケージ」にディスチャージヘッドライトとハーフシェイド・フロントウインドウが追加された。